ブランチラボや外注化と近年の臨床検査を取り巻く情勢は必ずしも楽観できるものではありませんが、一方で、医療現場では、高度先端医療に対応できる高度な専門知識と探求心を併せ持った臨床検査技師が求められております。これらのニーズに対応できるよう、正確な検査結果を得るための測定理論の理解と技術の習得、さらに得られた結果を統合させて患者の病態を把握する総合的な知識の習得を目標に教育・研究に取り組みたいと考えております。特に、自身の専門分野である臨床微生物学においては、医学医療の進歩の結果として急増した院内感染に対する対策として、病院疫学情報を提供する臨床検査技師の役割は益々大きくなると考えておりますので、そのために必要な最新の知識と技術を修得した臨床検査技師を養成したいと思います。また、医療現場における他職種職員への啓蒙・教育を行うことも臨床検査技師の大切な任務でありますので、高度な思考力と創造力をもって積極的に活動することができる臨床検査技師の育成に尽力したいと考えております。これらの目標は大学教育にとどまらず卒後教育としても重要であると考えており、最新の感染症情報の発信機関として、また医療施設では困難な基礎的研究のサポート機関として臨床検査技師の研究活動を支援したいと思います。

グラム陰性桿菌における抗菌薬耐性機構の解析

アシネトバクター属菌における消毒薬抵抗性の解析

薬剤耐性菌の迅速検出法の開発

新規滅菌システムの開発

日本細菌学会、日本臨床微生物学会、日本感染症学会、American Society for Microbiology (ASM)

学部：病原微生物学Ⅰ、Ⅱ、病原微生物検査学Ⅰ、病原微生物検査学Ⅱ、病原微生物学実習（実習）、病原微生物検査学実習A（実習）、病因検査技術開発法Ⅰ（実習）、遺伝子検査学、遺伝子検査学実習（実習）、検査技術科学特論Ⅳ

大学院：生体情報学概論、病態解析学実習I、病態解析学特別研究I, II、

http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100003222_ja.html